上野近郊の末広町で先週末開催されていた東京コンテンポラリーアートフェアに行って来た。
かねてから現代アートの最前線である東京での、こうしたビジネスを主体としたアートフェアを見てみたいと思っていたのだが、あまりに思い描いていたものとかけ離れていてがっかり。
例えば、会場の使い方。元小学校らしいのだが、いかんせんその安っぽさがちらちら目に入ってあまり好感触とは言えない。ギャラリーごとのブースなんかも狭っ苦しくて落ち着かず、せめてどれぐらいの人が見に来るかぐらいの予測をしてから、見やすい導線を確保したブースにしてほしいね。作品が所狭しと並べられているのもね、スーパーじゃないんだから。そら値段は相応に高いかもしれんけど。…まぁ今回のお目当てのギャラリーは一軒のみだったのでそれが見れたらあとはよほど良くない限り見る気ゼロでしたが。
あと一番しょーもなかったのが現代美術レクチャーなる講演会。マジで絵描くのやめた方が良いと思える人に初めて出会ったんじゃないかな。
星の数ほどいる美術家で、一番俺が嫌うタイプは「面白いことやったらそれが美術」と思ってる人。今回の人がまさにそれ、そういう考え方の人は芸人さんを目指してみたら?といつも思ってしまう。もちろん口には出しませんが…。モノを創るってそんな簡単じゃねーんだよ、命削って創ってんだよ!と吠えたくなる。あ、関東弁が…。
今回お目当てのギャラリーは成山画廊。知ってる人は知ってる、なんせ今大注目の日本画家松井冬子を擁しているあの成山画廊だ。しかし今回に限っては松井冬子が俺の注目作家のメインではない。
亀井徹である。
彼の作品は一度で良いから生で見てみたかった、重厚で深みのある精神世界のような不思議な世界。見るものを引きつける魅惑のモティーフ。現代油画にはない明確な信仰性を持っていると思う。また16世紀ヨーロッパの流行絵画であるヴァニタス画から影響を受けたという作品にも興味がそそられる。
確かに松井冬子は画力もあり、自身の日本画に対する考え方や造詣の深さはすばらしいが、亀井徹に関しては精神世界の優越性等、彼の表現が指し示している方向が内的宇宙に向けられていて、最近のフラットで反写実主義的な作品や外的世界に目を向けた作品とは違うものを感じる。
そういった意味では、今回のアートフェアでは東京の現代アートのピンからキリまでを見れたような気がする。
そんな休日でした。
Bye.
久。お元気そうで何より。でも・・
やっぱり関東弁に染まったようですな ニヤ
投稿情報: がん | 2008/04/20 19:38
やあやあ創画春季展賞お取りになられたがんさんではないですか。ニヤニヤ
東京はモノが溢れ過ぎていてとても寂しい街ですよ。
投稿情報: Katsu | 2008/04/21 01:02
えっ
・・・知っていたのか。。。ッチ
あえていわんかってんけどなぁ~・・w
なんで知ってんの(゜∀゜?
一回上野行ったとき、友人と共になんか寂しくなった。。うん
投稿情報: がん | 2008/04/28 02:03